2011年5月22日 石垣山登山[Next][Homeへ戻る]
 
 標高525Mの石垣山は上川郡愛別町中愛別、国道39号線を上川に向かって進み愛別市街と安足間の愛山渓ドライブインの中間地点あたりの右手、石狩川の向こう側にある柱状節理が作る山です。 柱状節理は火山の噴火で流れ出て周囲を被った火砕流が冷えたときに岩石が収縮して割れ目ができ平たい岩石が積み重なって柱状になったものです。

今から15万年前の大雪山噴火で生じた火砕流の台地を石狩川が浸食し、残された台地が現在の柱状節理でできた石垣山です。石垣山の名前の由来はこの柱状節理の崖を石垣に見立てたものと思われます。 有名な層雲峡はここよりも新しくおよそ3万年前の噴火で発生した火砕流の台地を石狩川が浸食して現在見られるようになったものです。

 国道39号線を愛別から上川に向かいペンケメムナイ川に架かる橋を越えると、右手の木立の上の方に柱状節理が見え始めます。 国道を更に進み中愛別橋を渡るとすぐ右に石垣山登山口の標識が見えそこから右に入って進むと発電所があり路の突き当たりにある駐車場が石垣山登山口です。

 この山の魅力は
@間近に見上げる高さ30M位の柱状節理(登山道の大半は柱状節理の直下にある)         
A登山路を通してみられる可憐ないろいろな野草たち        
B稜線の端の展望台(通称「見張りの岩」)の岩の上の春に花咲く「むらさきやしお」の可憐な花姿とその展望です。
 今回の登山で見られた野草は、登り始めはニリンソウ、ヤチブキ、エンレイソウ、更に進むとミヤマエンレイソウ、フッキソウ、モミジガサなどです。  
 この登山は大雪山講座「ひぐま大学」の今年度最初の講座に参加してのものです。登りは登山口から稜線端の展望台(通称「見張りの岩」、頂上は笹こぎでここから20分とのこと)までゆっくり休憩を取りながら2時間、下りは1時間20分かかりました。