10月1日雲一つない快晴の秋の日、予定通り「大雪山沼ノ平」登山を行う。 大雪山沼ノ平は、沼ノ原湿原とともに表大雪を代表する高層湿原である。 ともに溶岩台地で標高は1400m前後と一致している。この高度では夏も気温が低く 植物の腐敗が進まないまま堆積するため「高層湿原」が発達している。 旭川紋別自動車道を愛山上川インターで降りて18km程舗装された道路を進むと「愛山渓温泉」があり そこが登山口となっている。
 登山開始は9時。30分ほど歩きやすい登山路を進み、ポンアンタロマ川にかけられた橋を 渡った所に沢コースと三十三曲の登りのある尾根コースの「三十三曲分岐」にでる。沢コースを進み、登りやすい登山路を30分ほど進むと「昇天の滝」が現れる。 その脇を通り過ぎると程なく「村雨の滝」に出会う。登山路はこの滝が落ちるところのすぐ脇を通り、そこは崖の急斜面になっている。ここはちょっと怖い所。 そこに設置されているロープを頼りによじ登ると滝の上に出る。川原から川を渡って沢を登ると永山岳・北鎮岳と沼ノ平の分かれ道の「滝ノ上分岐」にでる。 ここを沼ノ平方面に進み、再度川を横切るとすぐに両側が笹で覆われた登りの斜面になる。10分ほど登り平坦なぬかるみを5分ほど進むと溶岩台地に出て 一気に見晴らしが開け後背に永山岳・当麻岳が見られる。すぐ先の「沼ノ平分岐」から南西へ進むと「沼ノ平湿原」、木道(所々に設置)を進むと「五ノ沼の」 池溏群が現れてくる。五ノ沼最大の池溏「半月ノ沼」の脇を通り過ぎるとハイマツの切り通しのなだらかな登りとなる。そこを抜けると今回の目的地の 「六ノ沼」の池溏群のある台地に出る。ここで池溏の向こうの壁のような「当麻乗越」の丘越しにうっすらと雪で覆われた「旭 岳」が忽然と現れた。 ゆっくり歩いたのでここまで3時間20分位。池溏に面した木道で対面する旭岳や永山岳・当麻岳などを眺めながら昼食を取った。1時間半ほどそこにいて帰路は 、2時間ほどで登山口の愛山渓温泉に15時20分に到着した。
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