101107 旭川市5条16丁目「旧岡田邸」 画像をクリックし大画面でご覧ください。また[slideshow][紅葉の庭の動画]もご覧ください [Asasceneへ戻る] [旧岡田邸200年財団Homeページへ][Homeへ] 旭川の中心地より少し東側の5条16丁目に、清酒北の誉を醸造していた野口合資会社の社長、岡田重治郎氏の自宅として昭和8年に建てられた和の要素を取り入れた瀟洒な洋館があります。 洋館は木造2階建て延べ560平方メートル、スチーム集中暖房や各室から配膳室につながる呼び鈴など当時の最先端技術を導入して作られました。 正面玄関には埋め込み式のステンドガラス、玄関に入って右手には夕日を美しく見せるための銅の入った硝子の窓、玄関左手の応接間にはクリスタルのシャンデリア、 大陸的な高い天井、広い和室と和室の間には遊び心もある木彫の欄間、扇型の居間、美しい漆喰の壁、そして早春に多くの白い花を見せる大きなキタコブシ、秋には目も彩な真っ赤なノムラモミジが咲くの南側の庭。 2年を要して建てられた見積もりのない建て方と言われる邸宅は、庭のモミジが秋には美しく色づくことから「紅葉館」と呼ぶ人もいるそうです。
岡田氏の家族が長年住んでいましたが2003年に転居して売りに出され、洋館を建て壊し更地にするという買い主も現れましたが、何とかこの洋館を未来に残したいと地元旭川の市民有志 の努力で、現在は古民家活用に関心の高い京都の方にとりあえず購入していただいてます。そしてこの洋館を修復し、多くの人が使用する形で保存しようと考え 2010年10月4日に「旧岡田邸200年財団」が設立されました。この旭川に建てられた昭和遺産「旧岡田邸」の保存のための課題は邸宅の財団による買い取りです。その財源の捻出 のために財団はこの旧岡田邸を広く市民に公開して素晴らしい邸宅を見てもらい寄付を募っていく活動を行っています。今回11月7日が第4回目の公開日で紅葉が見頃の日でした。この後も月に一回の公開が予定されています。